2021年11月29日午前8時55分ごろ、大阪市の日立物流倉庫で火災が発生しました。
此花署などによると、倉庫など約3万平方メートルが焼けたとみられるようですが、全員が避難してけがはなかったとの事です。
警察と消防は出火原因を調べているようです。
目次
火災があった大阪の日立物流は医薬品倉庫
大阪日立物流の倉庫は医薬品倉庫です。
日立物流のホームページには、主な取り扱い商品「医療用医薬品、一般医薬品、検査用試薬 他」公開されていました。
引用:https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/news/20061102.html
医薬品供給の今後の影響は?
大阪消防局によると約3万8,000平方メートルが焼損した事が分かりました。
敷地面積が約2万4千平方メートル、延床面積が約5万6千平方メートルですから、大部分が焼けてしまった事が分かります。
倉庫の中にある医薬品はすべて燃えてしまった、もしくは保管状態が悪く使用できないでしょう。
日立物流の対応は?
日立物流では、今後の物流の影響が出ないよう、他拠点からの出荷対応をしているようです。
関東にある複数の拠点から変わりに出荷を行っていますが、一部商品に配送の遅れがでているという事です。
同社は物流への影響について「災害時の計画に基づき、東日本の物流拠点から出荷するなどして対応している」としている。
引用:https://news.yahoo.co.jp/articles/81a31b620b1c42c39f1c69711eb62c8e11ac6a4a
日立物流の倉庫で在庫管理をしている製薬会社は?
現時点で分かっている会社は、「日本ジェネリック株式会社」、「日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社」「キョーリン製薬」「大原薬品」「帝國製薬」です。
ミクスOnlineによると、物的被害については「現在調査中」となっています。
いずれの会社も複数拠点で医薬品を管理しているため、一定数については他拠点に保管している在庫での対応が可能だと思われます。
関西の医薬品供給を心配する声が多数
今回の火災より以前から、薬不足については心配されていました。
背景としては、後発医療薬品の相次いだ不祥事により、薬の製造停止になっている会社が複数あり、供給量が十分でなかったというのです。
それに追い打ちをかけるように、今回の大規模な医薬品倉庫という事で、今後の供給状況が心配されています。
火事になった大阪の日立物流の倉庫で扱ってるの、医療用医薬品だよ。関西~九州の広い範囲にわたって、あそこから出荷してるはず。かなりヤバいと思う。
— bun (@bun0141) November 30, 2021
火事になった日立物流の関西の倉庫、関西メディカル物流センターっていう名前で医薬品とか検査試薬とかの扱ってたらしいんですが、ジェネリック不足の昨今さらなる痛手となるのでは…ケガした方がいなかったのは本当に良かった
— るる (@mira_note) November 29, 2021
此花区の日立物流の火事の発生は知ってたけど、まさか後発医薬品を含む物流倉庫とは・・・文字通り対岸の火事では無くなった(汗)>RT
— sync_sync@C99/31日東1/J-06b (@sync_sync) November 29, 2021
陰謀説も・・・?
舞洲にある日立物流の大火事の件
なんか陰謀が絡んでそう。まあ妄想やけど。
ジェネリック医薬品を取り扱う物流倉庫らしいけど、そこを潰すことによってボロ儲けする勢力がいるんじゃないの?知らんけど。
とにかく出火の原因を究明してくれんと倉庫出入りする身として安心して仕事できんわほんと。— 狂犬 (@19_y2) November 29, 2021
鎮火はいつになるのか?
12月1日午後6時すぎても鎮火の目処は立っていません。
日立物流まだ燃えてます💦
屋根も崩れてきたし建物はアウトやな😭#大阪北港#日立物流#火事#火災 pic.twitter.com/8BrgvBcPFx— 原 重信 (@toyotatundra08) December 2, 2021
※12月6日追記
12月4日午後5時に鎮火されました。
大阪市消防局より以下の内容が発表されております。
12月4日午後5時00分 鎮火※ 約 38,700 ㎡焼損
※鎮火とは、再燃のおそれがなくなった状態をいいます。(一部抜粋)引用:https://www.hitachi-transportsystem.com/jp/important/20211204.html
煙の量が多く、また倉庫に窓などが少ないため、建物内部の消火活動が難しく、消火に時間がかかったという事です。
「アスクル」物流倉庫火災の事例
2017年2月16日に埼玉県三芳町上富の通販会社「アスクル」の物流倉庫で火災が発生しました。
アスクルの火災の際は、防火シャッターが正常に作動せず、延焼が拡大したとされています。
焼失面積は約4万5千平方メートルに上り、発生から13日目でようやく鎮火しています。
おわりに
大規模の火災でしたが、死傷者がいなかったのは不幸中の幸いでしたね。
医薬品を扱っており、今後の供給状況も心配されますので、一刻も早い復旧が望まれますね。